砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード

1970年代洋画
07 /02 2017
・バイオレンス西部劇と思いきや…
人気イラストレーターマツオヒロミ先生のツイートで
サム・ペキンパー監督に触れているものがありまして
それが切欠で記事を書いておくことにしました。

マツオヒロミ先生、作風通りにアクション・バイオレンスには興味ないとの事ですが

“ペキンパーの人へのまなざしが優しくて好きです。メキシコの乾いてる感もいいんだよなー。”
とのことで。

当方も最高傑作と言われる「ワイルドバンチ」そして最も興行面で成功した「ゲッタウェイ
銃撃戦の迫力・上手さだけでなくその合間の「静」の描写も味わいがあると思っていたので
嬉しくなりまして。

非バイオレンスのペキンパー作品は2本ありまして
「砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード」
あとは「ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦」
銃が全く出てこない、死人もナシとなると「ジュニア・ボナー」のみになるでしょうか。
「コンボイ」も死人は出なかったかな…
マツオヒロミ先生はケーブル・ホーグのバラードはご存知との事
あとは「ガルシアの首」もお気に入りのようです。

・セルフパロディも入れている?のでワイルドバンチの後がお勧め
今回は非バイオレンスのペキンパー作品から
「砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード」で

以下内容に触れながら進めてみたいと思います
ファーストシーンは主人公ケーブル・ホーグがオオトカゲを捕まえようとしたところで…
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ワイルドバンチの冒頭、子供たちがサソリをアリの集団に襲わせているシーンを連想してしまいました。
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主人公ケーブル・ホーグ、演ずるはジェイソン・ロバーズ、ウエスタンにも出演しておりました
見た目は厳ついが悪人ではない。役どころが似てくる?

ホーグはボウエンとタガートに裏切られて砂漠の真ん中に置き去りに…
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この二人ワイルドバンチではロバート・ライアン演じるソーントン率いる追跡団の一員でした
裏切りの動機は水が乏しいとの事で
「三人旅の一人乞食」これは真理かも?

いよいよ限界…となった所で水場を発見
神の導き?野生の本能が目覚めた?

通りかかった駅馬車の御者によると町から町まで60キロ
その中間点に水場があれば…
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金塊より価値があるという話
金も欲しいですが水を飲まないと死んでしまいますからね…
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女好きの胡散臭い牧師ジョシュア、これが良い味を出しております
ジョシュアとの会話で土地の登記が必要と知ったホーグは急いで町に…
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ホーグが町で最初に声を掛けたのはセクシー美女、その生業は売春のようで…

土地の登記までは漕ぎつけますが
駅馬車屋には話を信じてもらえず叩き出されて銀行へ…
銀行から開発資金を借りる、ここまで来ると大銃撃戦に持っていくのも
話の筋がおかしくなるでしょう

35ドルの申し込みでしたが100ドルを借りたホーグ、思わず売春宿へ
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何日も砂漠にいた訳ですから…こういう細かい描写が良いです
この売春婦「ヒルディ」というそうで
いよいよ一戦…となったところで牧師の説教が聞こえてきます
内容云々ではなくジョシュアの事を思い出したホーグは
こんな事をしている場合ではないと思い直し…
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やってはいないけど金を払えと言うヒルディと一騒動に、この辺りも楽しいです。

ホーグはジョシュアと共に町へ
ホーグはヒルディの機嫌直しに成功して仕切り直し
ジョシュアは町で曰くありげな美女を見つけ…
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この後さりげなく室内チェック、この役者は上手いと思う
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インチキ牧師の本領発揮で未亡人ゲット?

水場の整備に取り組むホーグとジョシュア
ホーグの身の上を聞いたジョシュアは復讐は止めておくべきと諭します
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インチキ牧師でもたまには良い話をする?
何となくですがペキンパー監督の「復讐」に対する考えはここのジョシュアとほぼ同じではないかと思ったりします。
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ジョシュアと共に馬車の駅を切り盛りするホーグ
選択肢が無いから少々サービスが悪くてもゲテモノ料理を出しても大丈夫?
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ジョシュアは旅立ち入れ替わりでヒルディが
町の「善良な方々」に追い出されたとの事
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オッパイが見える?というのもありますがお気に入りシーン
入浴の合間に不穏な馬車が…無防備なところにボウエンとタガートがやってくる?
バイオレンス派のこの監督だと…狙ってやっていると思う。
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NTRがバレてピンチになったジョシュアが逃げ込んできます
ヤバい状況でもイイ女がいるとお触り
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三人揃い踏み
しかしジョシュアを警戒するあまりかホーグの一言がヒルディを傷つけてしまい…

ヒルディとジョシュアが去り一人馬車駅を切り盛りするホーグ
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遂にボウエン、タガートと再会
ヒルディが残ったままだと
「この女はおれ達がいただくぜ」みたいなドロドロ展開
かといってジョシュアがいると緊張感が無くなるし…
この映画登場人物の入れ替えタイミングが良いと思います。

成りはキレイですがボウエン、タガートはコソ泥稼業で食いつないでいる模様
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駅を荒らしに戻ってきます
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ガラガラ蛇、砂漠では貴重な蛋白源なのでしょう
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ボウエン、タガートは金を隠していると思われる穴の中に…
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穴の中にガラガラ蛇が投げ込まれます
この映画、良質なドラマに仕上がっていると思いますが
ワイルドバンチからの作風の変化に怒った日本の配給会社が
このシーンから「砂漠の蛇地獄」という邦題を付けてB級映画として
紹介しようとしたという話が
(昔の新聞記事の記憶が頼り)
ダラダラ書きましたがこの一文を書いておくのが目的です

ホーグは二人を殺すつもりはありませんでしたがタガートが銃を手にしたのでやむを得ず…
この映画、死ぬのは序盤・最初に水場にやって来た客、タガート、そして…

ボウエンは砂漠を水なしで歩かせるのは勘弁してくれと泣きつきます
タガートが主導権を握っていてボウエンは腰巾着だった模様
「三人いれば派閥が出来る」これも真理かも
そこに馬が無い馬車が…
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デザインは置いておいて現代では自動車が無い風景を探す方が難しいかも
出たての頃はどういう風に思っただろうか?
驚きは携帯電話の比では無いと思いますが
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ワイルドバンチでも印象に残るシーンが
自動車で西部開拓時代の終わりと管理社会の到来を表現しているのでは

早くも馬車の時代の終わりを予見したホーグは
駅をボウエンに任せてサンフランシスコに旅立つ事に
そこに車に乗ってヒルディがやってきます
上手く金持ちに取り込めたようで、この見た目なら説得力あるかも
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ヒルディ⇒ステラ・スティーヴンス
二年後のポセイドン・アドベンチャーではもっとオバサンオバサンしていた記憶が
衰える間際の美しい瞬間を切り取ることに成功している?

しかしヒルディが乗ってきた車の手入れで思わぬ事故が…
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最終盤でジョシュア牧師再登場、馬がサイドカー付きのバイクになっております。
車の事故で背骨をやられたのかベッドから動けなくなってしまったホーグ
ホーグは生きてる間に葬式での別れの言葉を聞いておきたいとジョシュアに語りを頼みます
ヒルディたちは縁起でもないとホーグを嗜めますが…
この映画三人目の死者は主人公ケイブル・ホーグ、自動車事故で
ホーグの葬儀の後馬車の時代の終わりともに廃れていくであろう「ホーグ・スプリングス」の
全景を映し出して映画は終わります。

ハッピーエンドではありませんが観た後の余韻が良いです、ワイルドバンチもそう思いましたが
何が秘訣だろう?エロ目的ではありませんからヒルディを一度退場させるなどドロドロ展開にならないよう
気を使っている?
しかし次作「わらの犬」は日本人のお株を奪うドロドロ陰湿、レイプチックNTRもアリ
サム・ペキンパー監督、役者は同じ人を使うが作品自体は意表を突く展開を好む方だったのかも。
「意表を突く」作家にしても得意の形というのがあるはずですから
言うほど簡単では無いと思いますが…
たまには今主流のアメコミ物とかの話を上げないとと思いつつ
クラシック映画ネタを一つ増やしてしまいました。
ツタヤ
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ダーティハリー

1970年代洋画
01 /23 2016
・字幕で見ると味気ないかも?
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序盤、銀行強盗団を撃退したハリー刑事
ショットガンに手を伸ばそうとする犯人に愛銃S&W、M29を向け
有名なセリフ「~俺が6発撃ったかまだ5発か~」と宣うシーンです
このシーンを代表に字幕では字数制限があるせいかそっけない言い方になっているような

字幕と吹替えの違い、こういうページを見つけました

昔はTVで「またか」というくらい放映していた作品ですがレンタルDVDでは字幕のみになるようです
今だとTVにしてもスカパー等の有料放送でなければ流さないかも。

「~俺が6発撃ったかまだ5発か~」最後に凶悪犯“サソリ”と対峙するシーンでも同じセリフを放ちます
セリフの使い方でもお手本というべき作品ではないでしょうか
ちなみに序盤の銀行強盗団との銃撃戦でも5発しか撃っておらず弾は1発残っていたようで
犯人に銃を向け撃鉄を起こして引き金を引いたのに弾が出なかったのは?

こちらのレビューに詳しいお話が
確かに、5発撃ったリボルバーなら撃鉄を戻せば弾は出ないはずです
(21世紀も10年以上経過、現在リボルバーも8連発というモノもあるようですが)
リボルバーの起こした撃鉄を戻す、ケビン・コスナー主演のアンタッチャブルでそういうシーンがあったかな?
日本だと「?」なので序盤の銃撃戦で1つ発砲音をプラスしたバージョンもあるようで
アメリカ映画、何気に細部にこだわるのと説明せずにマニアックな演出をするのが魅力かも
しかし「~俺が6発撃ったかまだ5発か~」&実は弾は残っているけど…
自動拳銃だと残弾ゼロははっきり分かってしまいますから今だと使いにくいかも?
ダーティハリー、ヒュー・ジャックマンあたりでリメイクというベタな企画も上がっていそうですが
「今時リボルバーを使う刑事というのも…」となってお流れになったとか?

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漫画シティーハンターから、作者様に真相を聞くと弾は残っていたけど獠は一度撃鉄を戻して…
このダーティハリーと同様の操作をしていた、という話が聞けるかも?

・「燃えよドラゴン」⇒ジャンプバトル漫画ほどでは無いと思いますが…
ここから「ダーティハリー」が他作品に与えた影響といった話で脱線メインにします
あの「こち亀」第一話は中川巡査が登場してこの映画の話をします
中川の愛銃もこの映画からです(決まり通り皆ニューナンブでは面白くないでしょうな)
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秋本治先生(当時は山止たつひこ名義)アメリカ警官ものをやりたかったそうですが資料等の問題で断念したという話が

ドーベルマン刑事、こち亀の中川は脇なので問題ないと思いますが主役がM29を使うというのは…
となったのでしょう。しかしシングルアクションのリボルバーというのは流石に使いにくそう。

再びシティーハンター、
シティーハンター完全読本の堀江信彦氏のインタビューでダーティハリーの話が少し出ておりました
獠の愛銃をコルトパイソンにした理由に影響を与えたようです
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主要キャラ海坊主がM29を使用、こち亀の中川同様バレルはダーティハリーと同じ6.5インチという設定のようです。

・シティーハンターの話になってきましたがワルサーP38といえば…
「ダーティハリー」の終盤から、強盗に度々入られるという酒屋の主人、護身用に持っている拳銃を冗談で「サソリ」に向けますがこの後…
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奪った拳銃を使ってサソリはスクールバス乗っ取りという凶行に及ぶのでした
「おかしい」と気付き始めた子供にサソリが無理やり歌を歌わせるシーンも印象に残っております、後のサイコものに与えた影響大でしょう
ジョジョの奇妙な冒険でもサソリが下敷き?というキャラ&シーンもあったりしました。
サソリが酒屋の主人から奪った拳銃はワルサーのP38です。(細かい事を言うとP38では無く…となるかもしれませんが)
ご存じルパン三世の愛銃でもあります。ヒーローのアイテム?サイコ凶悪犯の凶器?あなたはどちらの印象が勝るでしょうか?

・北条司先生はワルサーP38⇒サイコ凶悪犯の凶器?
シティーハンター、連載終了を告げられたのが一か月前とのことですが最後の敵役クロイツ将軍
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使用銃はワルサーP38、これはダーティハリーへのオマージュというのは穿ち過ぎ?

シティーハンター、獠、海坊主、美樹、あと香、仲間側の使用銃はマグナムリボルバーというのが目立ちます
敵にしても作中で最強の相手だった海原はコルトのアナコンダを使用(コルトアナコンダこれは意外と新しいようです)

・自動拳銃、よく考えると「決闘」では締まらない?
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卑怯な悪役「蝙蝠」と対峙する獠、あまり細かい事を言っても仕方ありませんが
自動拳銃だと初弾はスライド操作が必要に、抜く⇒スライドを引く…圧倒的にリボルバー有利に
初弾装填しておく⇒その時点で弾が無いのが分かる
…しかしすぐ撃てる状態の自動拳銃をホルスターに入れなおして生死を賭けた早撃ち勝負をする…すご~く変な気もします。
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これは撃鉄が起きてるので弾は装填されてるとオッサンは判断したのかも

次に作者本人「う~ん」となったかも?というシーンを
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実は挨拶代わりだった獠とミックの撃ち合い、スライドストップがかかった拳銃でアクションを続けるというのはマヌケな気が…
(画力うんぬんではなく)しかし自動拳銃で残弾ゼロならこう描かないとオカシイですし…
予備弾倉を持っていれば自動拳銃の利点が活きそうな状況です。

ミック、絵面に差を付けるという狙いからかマグナム&オートのデザートイーグルにしたと思いますが
後に銃が使えなくなる設定、自動拳銃を愛用する仲間は使いにくかった?

当方はダーティハリーも良いと思いますがビバリーヒルズコップリーサル・ウェポン、そしてダイ・ハード
ダーティハリーと同年代でもワイルドバンチゲッタウェイなどサム・ペキンパー監督の映画…
ワルサーP38⇒ヒーローのアイテムもアリ、というタイプです。
漫画と相性が良さそうな一対一の決闘に自動拳銃は不向きと思いますが…

・されど映画
ダーティハリーから満44年、
アメリカの警察官が実際に使っている拳銃は9mmパラベラム、又は40S&W弾使用で装弾数10数発以上の自動拳銃がほとんどになったようです。
クリント・イーストウッドが50歳を超えてからの
ダーティハリー4(1983年)同じ頃にビバリーヒルズコップ(1984年)
ビバリーヒルズコップ、自動拳銃使用+弁が立つキャラクター、アクションに加えてコメディ、
銃が主役ではありませんがリボルバー拳銃使用ではエディ・マーフィーの軽快な持ち味を活かせなかったかも。
4の方ではハリー刑事もオートマグを使います、しかしこのオートマグ、実銃は信頼性が低いようで、映画のパワーもありますがM29ほど他作品でも目立つ、という展開にはなりませんでした。
このあたりからダーティハリー風の強面主人公というのも減った感が
シティーハンターもキャラの中身はビバリーヒルズコップを意識?

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ダーティハリーから、ハリー刑事、気難しいようでさりげなくレディファースト、
尺が長くTV放映で一番カットされた2では同僚の奥さんから色目を使われたり同じアパートの中国系美女とデキてしまったりという展開も
現実のクリント・イーストウッドも基本ムッツリですが女性には愛想が良く優しいという人なのかも
クリント・イーストウッド、二枚目人気俳優なので当然ですが相当モテたようです、
プレイボーイかゲイの人気俳優、クリント・イーストウッドはプレイボーイの方だったようで。
ちょっとした違いで北斗の拳のケンシロウあたりもイーストウッド風の「ムッツリのようで女好き」になっていたかも?
ドラえもんのもしもボックスで試してみたいです

ダーティハリー5(1988年)同年ダイ・ハード
ダーティハリー5の方は一発の威力はあると言っても6連発リボルバーでマシンガンとやりあうのも…というのも気になります。
対拳銃でもワルサーP38みたいに8発程度なら弾の威力&信頼性でリボルバーというのも分かるが…
このあたりから映画でもリボルバーの出番が減ったような

ウィキで拾ったネタですがアメリカの警察関係、軍隊同様自動拳銃に切り替えたのは1990年前後のようで
アメリカ軍のベレッタM92採用が切欠という説も
コルトガバメント7発、ワルサーP38は8発、これ位であればマグナムリボルバーの方が…
しかしベレッタM92⇒15発、ダイ・ハード2に登場、実際拳銃市場を一変させたと言われるグロックは17発が基本
一発の威力はあるといっても6対15or17では…素人の直感は正しい?

俳優クリント・イーストウッドの衰え、そしてダーティハリーシリーズの終焉と共に
実戦の場でもリボルバー拳銃が一線を退いたのには因縁を感じてしまいます。
たかが映画ではなくやっぱりされど映画ではないでしょうか

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

1970年代洋画
02 /22 2015
前回の更新で映画の記事が13本目ということに
当方13という数字が嫌いなので早く14本目を書かなければ、ということでもう一回映画ネタでいきます。
あのシーンがどうのというより存在そのものが定番という作品で

・映画版イエス・キリストと言えるのではないでしょうか
何を持ってイエス・キリストと・・・日本では元号がありますが世界標準の西暦は0年がイエスの誕生年
西暦のように登場以前と以後に分かれるほどの映画を何か一本と言われると「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」となるのでは。
初見の時は視聴環境もあり「そんなに凄いかな」2作目以降も「あれ?あれって続きあるの?」という感じでした
スター・ウォーズ エピソード4を見て「あれって続きあるの?」ダース・ベイダーはどうしたのだろう?など気になる所あるでしょ!
漫画やドラマでも最後まで見たモノって結構少ないんですよね・・・これも三つ子の魂百までか?どちらにせよオタク失格ですな。

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初見の印象は「そんなに凄いかな」ですが初見で一番印象に残ったシーン、デーブ・スペクターが出てくるCMでパロってましたから印象に残っているのは私だけではないのでしょうな、現在まで6作品作られているシリーズ映画ですが一発目の早い時間帯で「このダース・ベイダーなるキャラはタダの悪では無い」と子供に分からせる展開、やっぱりタダモノではありません。
このシーンを始め「フォースと共に在れ(May The Force Be With You)」等々座右の銘にしたくなるセリフの数々、2回目以降の視聴ですが気が付いたらラストのルーク、ソロの表彰式だったということが、映画自体もやっぱり面白い。

・影響を全く受けていない作品を探す方が難しい気も
エピソード5になりますが「私はお前の父だ」これでエピソード4の「タダの悪では無い」と観客に印象付けたのがさらに効くということに。
「あれって続きあるの?」と思っておきながら・・・しかし売れたからムリに作りました色は無いんですよね・・・スター・ウォーズの世界、そしてダース・ベイダーのキャラや設定、ジョージ・ルーカス氏の器や才能の大きさが出ていてマネ出来るモノでは無さそうですが。
「私はお前の父だ」スター・ウォーズ以前にもあったかもしれませんがこれが鮮烈すぎて似たような展開をやるとスター・ウォーズがモトネタ認定ということに「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」なんかでもやってたな・・・
他には藤子F不二雄先生もこの映画に感銘を受けたようでドラえもんでこれがモトネタの大ヒット映画を見に行く話とかパロディにしたエピソードもあった記憶が。
しかしスター・ウォーズにしてもルーカス氏が黒澤明監督へのリスペクトと「隠し砦の三悪人」を参考にした箇所もあると公言しておられます。
日本人にとっては嬉しい話で。
・・・実は当方「隠し砦の三悪人」は未見です。用心棒<荒野の用心棒が効いているのか積極的に見る気にならない・・・
七人の侍」は面白かったし「椿三十郎」は「用心棒」より良かった・・・だけど仲代達矢演じる室戸半兵衛が切られるシーンは不自然、古いとはいえ・・・他人の芝生は青いで外国映画の方が割増しで良く見えるというのもあるのかもしれません。
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このシーンは用心棒のオマージュでしょう

ブログのタイトルにもしている北斗の拳だとマミヤの村の長老の初登場シーン、
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オビ=ワン・ケノービー=アレック・ギネスを彷彿とさせる風貌です
牙一族もキモいイウォークといった印象も受けますしこの辺りはスター・ウォーズを意識しているとか?
牙一族編で出来上がるケンシロウ・レイ・マミヤの三角関係
スター・ウォーズ旧三部作の話の重要な要素にルーク、ハン・ソロ、レイア姫の三角関係が
ケンシロウ・レイ・マミヤに当てはめてケンシロウとマミヤが実は兄妹でしたとか・・・
モトネタが超メジャーだからそんなマネは出来ないな・・・
明日に向かって撃て!みたいにヒロインを退場させて男は討ち死に、というのは?
・・・シティーハンターの記事で「ヒロインと一緒になったら終わり」と気軽に書きましたが
何気に大作・名作映画でも変わっていない気も・・・ここでは三角関係の決着含むと注釈が付きますが。
その途中経過をどう見せるのか、面白くするのかが永遠の難題では。

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戦場にかける橋などでも知られる名優アレック・ギネス、雰囲気は流石ですがチャンバラはちょっと・・・
アレック・ギネス氏、この映画に出演したのを後悔していたというのは有名な話ですがアクションを見返して照れくさくなる
というのもあったのだろうか?
三船敏郎氏にオビ=ワン・ケノービー役をオファーしたのはライトセイバーでの立ち回りを考慮とか?

三船敏郎氏がオビ=ワン役だったら1999年~2005年にかけて公開されたエピソード1~3のオビ=ワン役は・・・中国など日本以外のアジア人スターになりそうな気もします。

夕陽のギャングたち

1970年代洋画
05 /17 2014
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ジェームズ・コバーン、このアップは雨の夜、政府軍による銃殺刑の場で・・・というシーンから
このシーンの雨、そして光と影のコントラスト、ジョンの回想がオーバーラップし・・・印象に残るシーンでした。

・時代設定は1930年代?と思いましたが
革命下のメキシコを舞台にメキシコ人山賊とアイルランドから流れてきた革命闘士の戦いと友情を描いた作品です。
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マカロニウェスタン、西部劇という触れ込みですがオートバイ、マシンガンもスマートなモノがチラホラ、拳銃もあれはブローニング・ハイパワー?装備と画面の雰囲気から時代はインディ・ジョーンズみたいに第二次大戦前あたり、メキシコ革命という話だがワイルドバンチよりも後という時代設定だろうか?と思いながら見ているとパンチョ・ビラ、フエルタ将軍、ワイルドバンチで聞き覚えのある名前が出てきます、それらの人物は作中では存命のようで。
どうやら作品は1913年のメキシコが舞台のようです、時代設定もワイルドバンチと同一ということに。
1910年代、オートバイもあったようですが相当な高級品で故障・パンク、燃料を考えたら馬の方が良かったかも?
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機関銃以外に装甲車も登場、司令官の面構えも手伝ってメキシコ政府軍というよりナチスドイツ?という雰囲気を醸し出しております。
装甲車も一次大戦前にあったという話も、あるとはいえ普通のクルマを作るにしてもトヨタですら自動車部門は設立されていない時代、普通のクルマでも高級品のはず・・・T型フォードはもう出ているのでそうでも無かったのだろうか?

・多少のアラを押し流す勢いというのか魅力かが持ち味?
メキシコ革命にしては装備が新しすぎる、時代はいつなのだろう?
ラスト、あれだけの事故なら兵士もほぼ全滅では・・・などとも思いますが全編通してなにか画面から力を感じます。
これが映画監督の力量なのだろうか
ジェームズ・コバーン演じるジョンの本名ショーンを連呼するテーマ、他の曲も童謡「ずいずいずっころばし」を連想させる節もあったりと最初は奇妙に感じますが映像を見ているとテーマ曲と合わせて何か画面に引き込まれてしまいます。
奇妙な曲と言いながらこの映画の曲を聞いているとゲーム「ドラゴンクエスト8」を思い起こしてしまいました、これは「ウエスタン」でも感じた事なのですが。
エンニオ・モリコーネも他の作家に影響を与えているのかも。
あとは年代からかアニメ「ルパン三世」を思い起こすことも・・・ジェームズ・コバーンがルパン三世のアニメから抜け出てきたような体型だからか?
(実際ルパン三世の相棒次元はこの人をイメージしているという話も、吹替えの声が小林清志さんで同じというだけ?)

映画の冒頭、ジェームズ・コバーン演じるジョン(ショーン)はロッド・スタイガー演じるファンの山賊団に囲まれますが余裕綽々、その答えは・・・
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ダイナマイトの無い所を狙えば・・・という人のためにニトログリセリンまで披露してくれます。
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こういうシーンの走りなのでは?

なぜこんなに爆薬を抱えてメキシコに・・・ジョンはどうやら銀探しに来たようで、ファンは銀よりいいモノがあると提案します。
「金はこの辺りには出ない」というジョン、ファンの提案は「街の銀行を襲う」事なのでした。
映画は1971年製作、劇中では1913年、そして2014年現在、銀鉱を当てたといっても銀は現在1グラム80円に満たない額ですので日本の感覚ではダイナマイトの元も取れないのでは?金鉱としても金は鉱石1トンあたり10グラム採れれば御の字らしいので1トンの鉱石から現在5万円未満、鉱石を採って運んで砕いて精製して・・・日本だとあっという間に足が出そうです。
現代日本だと
-「金銀より割がいいモノがある」
-「銀行破りか?」
-「んなヤバい橋渡んなくてもいいよ、トヨタの工場で働くんだよ」
-「相当キツイし学力もいるみたいだが」
-「悩んでいても仕方ねえからとにかく期間工員に応募してみようぜ」
これが平和というモノか?

ゲッタウェイ

1970年代洋画
05 /06 2014

銀行強盗夫婦のお話です。
94年にリメイクされておりますが72年のオリジナルの方をおススメします。
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・スティーブ・マックイーン、ガンアクションも上手い下手があるとわかる俳優なのでは?
ブルース・リー、截拳道(ジークンドー)なる流派を立ち上げた武道家で門下生には既にスターだったジェームズ・コバーン、スティーブ・マックイーンもいたとのこと、ゲッタウェイ、そのスティーブ・マックイーンの代表作の一つです。
私が最も好きな映画監督サム・ペキンパーの代表作でもあります。サム・ペキンパー監督の映画は全て観ましたが最も一般受けするのはこのゲッタウェイだと思います。事実興行面ではペキンパー作品でベストだったようで、ペキンパー監督自身はこの映画はあまりお気に入りでは無かったようですが発言力のあるスター、マックイーンの存在がペキンパー監督の強すぎるクセを抑える働きをしたのかもしれません。
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また北斗の拳から、ガンアクションというとこのページのケンシロウのように思う人も少なくなさそう。
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しかしスティーブ・マックイーンのガンさばきは隙が無く絵になります。
コルトガバメントのハンマーを戻す動きも様になっております・・・練習すれば誰でも出来る?しかし数多くの映画で銃は扱われておりますがスティーブ・マックイーンくらい銃を扱う姿が様になっている俳優、なかなか名前が出てきません。銃を体の一部に、というのは思ったよりも難しいのかも。

この時点からガンさばきが他の俳優と一線を画している感が、荒野の七人のマックイーン、他はやりそうでやらないシングルアクションリボルバーの両手撃ちが印象に残ります。
ガンさばきと軽快な動きで主演のユル・ブリンナーを食ってしまっております。
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大脱走から、ドイツ兵から奪ったルガーピストルを構えるマックイーン、撃ちはしませんが「この人の銃は当たる」という雰囲気は隠しておりません。
この人位になると使う銃にも注文をつけそうです(戦争モノですと史実がありますので制限はありますが)動きが良い分あまり大きい人では無かったという話なのでクリント・イーストウッドみたいにS&W、M29とかの大型リボルバー使用という話はNGになりそうです。
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ダーティーハリーの拳銃はM29というのを知ったのはこのジャンプの超長期連載漫画を読んで、何となくですが作者は同年代の刑事映画だとフレンチ・コネクションの方が好きそうな気がします。しかし少年漫画なのでビジュアルにインパクトが欲しい・・・となるとダーティーハリーの方に、という流れ?
ドーベルマン刑事も主人公が使う拳銃がM29ではモロパクすぎるのでスタームルガー・ブラックホークにしたのかも(あの銃はかっこ悪い!)
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コルト・ガバメント、同じくサム・ペキンパー監督の西部劇「ワイルドバンチ」の主役パイク一味もこの拳銃を使います、そういえば「ガルシアの首」も・・・自動拳銃の代名詞的存在なので登場させないのも難しい、とはいえペキンパー監督のお気に入りだった?他だとのっぺりしすぎてイマイチと感じてしまうのですがペキンパー作品だと主役の小道具にふさわしいと感じてしまいます。
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ゲッタウェイに戻ってアリ・マッグロー、役はマックイーン演じるドク・マッコイの妻キャロル、ある愛の詩では悲劇のヒロインでしたがこの映画では小型拳銃をぶっ放して旦那を助ける犯罪者役に。
銃の扱いはマックイーンのレッスンを受けたとのこと、この映画を切欠にホントに夫婦になったようです。
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敵役ルディ、演じるのはアル・レッティエリ、名作「ゴッドファーザー」でも敵役ソロッツオを演じております。この映画では「ゴッドファーザー」よりも粗暴さを前面に出している印象を受けます、当方94年のリメイクも観ましたが敵役もオリジナルに比べると落ちている感が。
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駅でキャロルはコインロッカーの鍵のすり替えというシンプルな手口に引っかかり50万ドルを奪われ・・・序盤の銀行強盗のシーンもそうですが昔の傑作映画はありそうなトラブルとかイレギュラーを話に組み込むのが上手です、ケチな手口しか使えない凡人でもコツコツ悪事を働いていれば・・・とにかくこの件を切欠にドクの面が警察当局に伝わってしまい行動が難しくなります。この置き引き役も「ゴッドファーザー」に出演しております、役はドン・マイケル直属の殺し屋アル・ネリで「出番は少ないけど何気に重要な役どころ」という俳優だったのか?
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冒頭、刑務所から出所したドクが川辺を訪れるシーン
ペキンパー映画、銃撃戦そのものだけでなく合間のドラマの描写も味わいがあります。
力強く荒っぽいアクションと「わびさび」が共存しているというのか?
サム・ペキンパー、ホームのアメリカより欧日の方が評価する人が多いという話が。
少し陰りを感じる作風が純アメリカ人には受けないのかも。
とはいえこのゲッタウェイはラストシーンも何か爽やかな余韻が、最後の農夫の爺さんとの交渉が良いです。
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ただ逃げるのではなく最後にカタギの老人に幸運をもたらす、というのが良いのでしょう。
車が道の彼方に去っていきエンドロールが流れます、このエンドロールの終わりに音楽が暗転するのが二人の先行きを暗示しているという話もありますが。
現実でも夫婦になったマックイーン&マッグローがそれほど長続きしなかったのはこの映画の暗示にかかっていたのかも?

最後におカネの話で、この映画でよく話す50万ドル、今の日本だと5100万円、3万ドルは306万円、大金ではありますがピンときません。1972年の話なので止むを得ないか?2年程前には1ドル80円を超える円高でさらに円高という輩も多数見受けられました、仮に2~3年前に戻って1ドル78円だと3900万円、234万円・・・。

1972年、1ドル何円だったのだろう?1971年の夏に1ドル360円の固定相場が終わって当時は1ドル大体300円くらいで推移していたようで
そうすると1億5000万円、900万円に・・・1972年当時なら日本でもさらに大金でしょう。

50万ドルを当時日本に持ち込めたとしたら円に替えてひっそりしているのが一番だったかも・・・今の円安は一時的なモノでまた1ドル80、70、60円・・・となっていくのであれば死ぬまで大丈夫?しかし40年以上の歳月とバブル発生、そしてその後の長期低迷があるので「ひっそりする」のも不可能でしょうが「ひっそりしているのは悪くない選択肢」これではドラマにならないな・・・日本映画がイマイチな原因もここにある?という飛躍しすぎの話で〆てみます。

団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
ご感想などあればコメントも歓迎しております。