るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

一般
07 /30 2014

ジャンプコミックス(JC)で読みました、読み切り掲載、キャラ創作秘話、フリートークなどサービス満点の内容でした。

佐藤健主演で実写映画3部作になった作品です
この作品が掲載されていた週刊少年ジャンプ、漫画ならではのキャラの破天荒さとストーリーの多少の矛盾は吹き飛ばす勢いが魅力という感が。
アニメならともかく実写には向かない作品が多いのでは?と思いますが
ジャンプ漫画+ある程度名が通った作品(目安は単行本15巻以上で)何か一つ実写にするとしたら(何故実写に?という根本的な疑問は無視)
私も「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の名前が出てきます。

キン肉マン、北斗の拳、ドラゴンボールなど数々の超人バトル漫画を生み出してきた週刊少年ジャンプ、
バトル漫画でストーリーがしっかりしていて最後まで読めるモノ・・・
シティーハンターはバトル漫画か?と言えばちょっと違う気がしますし終盤のパワーダウンも気になります。
花の慶次-雲のかなたに-は時代小説原作、オリジナルモノ限定となると“るろうに剣心”くらいしか出てきません
それだけラストまでしっかり、というのが難しいのか?私が知らないだけだろうか。

この漫画の連載当初は私も週刊少年ジャンプを読んでおり
「るろうに剣心」の読み切りを読んで「面白い作品だな、多分連載だろう」と思ったのを覚えております
読み切り&序盤は派手さと現実味が上手い塩梅でバランスしておりこの点も実写化の企画が進んだ一因では?
鵜堂刃衛(これも超人ですが)との対決、ガトリングガン(マキシム機関銃?)を使う武田観柳、弥彦の没落士族撃退のエピソードなど
しかし漫画ですので志々雄一派との対決あたりから超人バトル&設定のオンパレードになるのは止むを得ないところです
序盤のバランスに留めておくとストーリーが続けられないだろうな・・・

この漫画は京都編まで(実際JC17巻でキレイに中締めしております)という意見を良く目にします、JC18巻以降の人誅編、アニメ化されておりませんし評判も今一つですが
前提になっている剣心の前妻・巴の設定も連載前に考えていたそうで悪くないと思います。
評価が今一つの原因、当方は悪役・雪代縁では?と。
日本転覆を目論む元維新志士の後にシスコン気味の復讐者というのも・・・
バトル漫画なので志々雄同様剣心を「あわや」というところまで追い詰めないといけない
しかし強さに説得力を持たせる背景はどうしようか・・・連発銃では話にならないし・・・
さすがに力尽きた感が、劇中の登場人物のセリフに迷いが見え隠れします。
劇中では明治11年(1878年)という設定で史実の人物も出てきますのでジャンプの他作品に比べて
現実味を大事にしていた感が、序盤の展開、剣心の相棒・佐之助の右手が中盤以降常に負傷中など、
あとコミックス中の文章から“時代物”という枠は意識されておられたようです。
人誅編の薫は実は!という展開でぶち壊してしまったと言われておりますが
明らかに後付けの「北斗の拳」あたりに比べると相当良く出来ているのでは・・・。
ともかく現実味というか時代物の枠を意識している分縁の強さに説得力が無いのが気になるのかも
最初からキン肉マンみたいなノリならこういうのは気にならないと思いますが。

img080.jpg
主人公剣心とヒロイン薫、上がジャンプコミックJC1巻、下がJC28巻
img078.jpg
女医高荷恵、画像はJC4巻から、実写では蒼井優がキャストされました
img079.jpg
中盤から登場のくノ一巻町操、JC8巻から、色気を抑えた元気少女というキャラで

JC16巻の帯書きで“キャラが地味”“かわいい女の子を書くのが下手”と自虐ネタを使われておりますが
確かに女の子の絵に「色気を感じない」というのは私だけだろうか、もちろん下手では無いですし話の進行上「かわいい女の子」はこれで問題無いのですが・・・私が原哲夫先生のファンなので劇画調が好み?
しかしスタジオジブリのアニメ、他にはこの作品のアシスタントをしていたという尾田栄一郎先生の女キャラなどには色気を感じますし・・・
何故か絵に色気が無い、とはいえキャラ立て・悲壮感の持たせ方などシチュエーションが良いですし原作でも剣心と薫の子供が出てきて終わるというのもあり「そっち」方面の同人誌はあるようです。
人誅編の雪代縁がイマイチという話もしましたが「キレイにまとめている」という点でこの作品は秀逸だと思います。
去年の話になりますがフジテレビのジェネレーション天国という番組でジャンプ漫画のランキングというのをやっておりました、そのランキングでは「るろうに剣心」ベスト10入りならずという結果に。
たしか30~40代のミドルエイジが選ぶランキングの11位だった気が
キレイにまとめているのだが・・・“キャラが地味”“かわいい女の子を書くのが下手”これが大きかったのかも
だからこそ無理な引き伸ばしが無くキレイな結末を迎えることができたのかもしれません。
ドラゴンボール並みにキャラグッズがバカ売れ、という作品だったら人誅編以降も引き伸ばし、とかなっていそうです。
スポンサーサイト

風の谷のナウシカ

アニメ
07 /26 2014
・「もののけ姫」は「風の谷のナウシカ」を和風にして焼き直した感も受けました。
スタジオジブリ&宮崎駿監督作品、宮崎駿監督の引退を機に意識調査を行っておりました
結構前の記事になりますが
宮崎駿監督の長編映画で最も印象に残っているのは?
人の好みには差がありますので票がばらけるのは当然ですが10%以上の票を集めたのは5本
“印象に残っている”ベスト5は
1位 天空の城ラピュタ       21.9%
2位 風の谷のナウシカ       19.4%
3位 となりのトトロ        16.6%
4位 千と千尋の神隠し       11.8%
5位 ルパン三世 カリオストロの城 10.2%

こうして並べてみると“人の好みには差がある”といっても人の感じる事は大体同じかな?
とも、となりのトトロまでの神作品4本(当方の偏見?)+日本映画史上最高のヒット作という結果に。
ヨソで意識調査をしてもベスト3内で順位の変動がある程度で結果はさほど変わらないと思います。
カリオストロの城は「ルパン」と“ジブリ”では無いし、というのも効いているのでは。

当方は「ルパン三世 カリオストロの城」か「風の谷のナウシカ」で悩みましたが「風の谷のナウシカ」に一票


初見は金曜ロードショー、21インチ程度のブラウン管テレビだったかな・・・
漫画もあるようですが当方未見、この映画の印象が良すぎるので見るのが怖いというのがあります。

・見た順番も評価に影響する?
アニメ監督というより存命されておられる映画監督の中では日本一のビッグネームの感がある宮崎駿氏
最初に観た作品は「魔女の宅急便」だったと思います、感想は「普通」
その後「紅の豚」を見た記憶が、「紅の豚」が公開されたのは92年、92年の日経平均株価みたいに評価が大暴落!
「なんじゃコリャ、凡庸監督じゃないか(絵はキレイだけど)」(20年近く前の感想です)と生意気にも思ってしまいました。
その後に「ルパン三世カリオストロの城」と「風の谷のナウシカ」を見て
評価が一変「生意気な事考えてすみませんでした」と一人で謝ってしまいました。

・環境問題・反戦を唱えなおかつ引き込まれる作品・・・意外に無い気が
「風の谷のナウシカ」劇中は現行の文明が崩壊して千年後という設定、
マッドマックス2北斗の拳の後にはこういう世界が到来、という見方も出来る?
この映画、腐海、蟲、など特殊な設定が多いのに世界に引き込まれてしまいます
序盤を中心に説明臭いセリフも少なくありませんがそれが後になって効いているのかも
ゲド戦記、というより下手なファンタジーものは特殊な設定の意味が分からず「?」となってしまうのですが。
吾朗氏は偉大な父から学べなかったのか?勉強して身に付くなら流行作家だらけになるので
それが「才能」「センス」と言われるモノかもしれませんが・・・
ルパン三世 TV第2シリーズの死の翼アルバトロス、さらば愛しきルパンよ、でも根底にあった「反戦」
加えて風の谷のナウシカでは「環境」もテーマになっている感が。
“現行の文明が崩壊して千年後”「風の谷のナウシカ」公開から30年、現実は原発事故、温暖化・大気中のCO2濃度が400ppm超え・・・
もう手が付けられなくなっている気もします。
「借りぐらしのアリエッティ」主要キャラ、翔のセリフで地球人口に触れているものがありました
・・・実はこのセリフを言わせたかったから現代日本という舞台にしたとか?
凡庸な作家、名匠でも力が落ちてから環境問題を語ると説教臭くなるだけなんですよね。
環境問題「ストップ温暖化」これって「ストップ経済成長」と言ってるのと同じなのでは・・・
反戦・環境問題、アニメ・漫画作家と違って普通の人は環境負荷の大きい仕事しかやる事・出来る事がないですし
経済が行き詰れば社会システムのリセット&刷新が不可避、手段は?戦争・・・
どうしたものでしょうか。

・凄い作品はテレビでも凄いので・・・
なかなか劇場に足を運ばないので宣伝が重要になるという所でしょうか

ルパン三世カリオストロの城が1979年、風の谷のナウシカが1984年
5年ほど開いております、ルパン三世カリオストロの城、観客の入りが芳しくないというより興行的に失敗と言った方が
相応しかったようで次回作を作るのにかなり苦労した模様です。

もしも宮崎駿監督が実写作品の監督だったら・・・
実写の方が関わる人数が増えそうですし予算面でもルパンのようなアクションもの、ナウシカみたいにふんだん空中戦を取り入れるとなると
日本の実写作品では「10億が100億でもダメだ」(ゴッドファーザーPARTⅡから引用)となりそうな気がします。
ジブリ作品公開が国民行事になったのは1997年の「もののけ姫」あたりからの気が、
ちょっと全盛期に比べると・・・となってから興行収入が圧倒的になったのには皮肉を感じます。

“もしも宮崎駿監督が実写作品の監督だったら”大作を任される頃には力落ちが顕著になっていた・・・という展開になっていそう。

オイルショック後の日本に「アニメ」で宮崎駿というとてつもない人物が出現した事を感謝すべきでしょう。

漫画の方は未見ですが全7巻で映画で描かれたのは2巻までとの事
以降の話をスタジオジブリ&庵野秀明監督でアニメ映画化というウワサも
実現したとしたらかな~りマニアックな仕上がりになる予感が・・・エヴァあたりの印象から。
img075.jpg
線は少ないですが絵を書くのは手間を食います、さらにフルカラーで動画に
アナログ時代だとコピーや範囲指定で一気に、というのも難しそうですし。
それでもオイルショック後人件費&地価が高止まりしている日本では実写に比べれば関わる人数と場所が減るアニメの方が有利ということなのか?
ただし作業内容の質・量から一般人には理解不能の感性・こだわりがないとやっていけないのかも。
宮崎駿監督の庵野秀明氏を声優起用、しかも主役で「一般人には理解不能のこだわり」の一つ?
全盛期の宮崎駿監督のように「一般人が見て面白いモノを作れる超マニアックな人」
そうは出ないと思っていた方が良さそうな気がします。
PDVD_055.jpg
PDVD_056.jpg
ドキッとするシーン、
ジブリのアニメキャラ、米林監督の女性キャラの絵も何か引きつけるモノがあります。
アニメということもあり線は多くないのですが
見せ方が上手ということだろうか?
線の強弱?
「女性キャラの色気の有無」アニメ・漫画の重要な要素だったりして。

ルパン三世 カリオストロの城

アニメ
07 /20 2014
スタジオジブリの最新作「思い出のマーニー」が公開されるとの事で
日テレ金曜ロードSHOW!でジブリ作品を3週連続で放映しておりました。
宮崎駿監督が引退して一発目ということで気合が入っているのだろうか
3週連続放映の最後は宮崎駿監督はもう引退されておられるので米林宏昌監督の
借りぐらしのアリエッティ
気に入った人は劇場で「思い出のマーニー」もよろしくという趣でしょう。
この前に観たジブリアニメがゲド戦記だったので評判ほど悪いと思いませんでしたが
淡々として盛り上がりに欠けるという面も否めません。
名前&出で立ちが洋風の小人と携帯電話もある現代日本とのミスマッチ感も気になる・・・
舞台は一昔前のイギリスで良いのでは?原作もイギリスとのことですし。
なぜ現代日本に・・・背景の描き込みがハンパでは無いので資料面とかだろうか
日本の風景が絵になるなら実写映画で良い気もします。

ゲド戦記、最低点の基準を作る意味で鑑賞の価値はあるかも・・・

「借りぐらしのアリエッティ」企画・脚本が宮崎駿氏との事
「思い出のマーニー」“脱宮崎”をアピールしている記事も見受けられますがあれだけの人物だと後進・組織に与える影響は多大なモノがあるのでは。

宮崎駿監督の功績、やっぱり「ルパン三世 カリオストロの城」からの傑作群ではないでしょうか
バブル崩壊の前後、作品でいうと「魔女の宅急便」あたりから圧倒的な力が失われてきた気もしますが
「ルパン三世 カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」
ずっとこのレベルの作品が作れるなら本当に人間ではないでしょう。


・ありそうでないケース
「ルパン三世 カリオストロの城」TVアニメの劇場版、というとファンのお祭り、という感が強く
熱心なファンでなければ見に行かない。普段見てない人がいきなり見ても
正直あまり面白くない、というのが妥当な所なのでは無いでしょうか。
漫画・アニメ大国と言われる日本、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、キン肉マン、ドラゴンボール、北斗の拳、ワンピースなどなど数々のヒット作が生まれ劇場アニメも作られました。しかし「ルパン三世 カリオストロの城」と並ぶ名声を勝ち得た作品・・・名前が浮かびません。

この作品、TVアニメの劇場版という先入観からか劇場公開時の客の入りは芳しいものではなかったようです、
劇場で見た人は「いい意味で裏切られた、凄い」と思った人が多かったのではないでしょうか。

・条件が悪いから才能が爆発した?
当時の宮崎監督、今のように日本一の映画監督という立場では無かったでしょうし
なんだかんだと言ってもTVアニメの劇場版、
期間も短い突貫工事でこの作品を仕上げたとの事。
今のスタジオジブリみたいにじっくり現地取材をして資料を完備して描き込むという事はしていないと思いますがそれが勢いを生んでいるのかも。
PDVD_054.jpg
スピルバーグ、ルーカスあたりも絶賛したというカーチェイスシーン
最近のスタジオジブリ作品はこういう現実をいい意味で無視したシーンが少ない気がします。
背景のディティール、キャラの動きの現実感を追求している気が、あまり現実というなら実写で良い気もしますが
冒険活劇から離れている一因?
米林監督、画力の高さと美少女キャラが売りという趣が、「カリオストロの城」の時はまだ6歳、現在41歳でジブリ作品参加は「もののけ姫」からとの事、経歴からしても宮崎監督の初期のような冒険活劇を期待するのは厳しいか?
img017.jpg
ちょっと絵を描くのも時間を食います
アニメとなるとスピードのある人がガッツリ取り組まないとお話にならないでしょう
耳をすませば”というのもあったが・・・監督は50前にお亡くなりになったようで、健康管理も大変そうです。
しかし最近のジブリ作品、絵はムチャクチャキレイだけどあまり面白くない・・・というのが目立ちます。
面白い話が出来る人⇒サッカーのスーパーストライカーみたいに素行に問題あり
ガッツリマジメにキレイな画を多数仕上げる人⇒話が面白くない
アニメや漫画じゃなくて本を読みなさい!
話に加えて絵までとなるとハードルが高すぎるので良く聞くこの小言は正しい?

団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
ご感想などあればコメントも歓迎しております。