ゲッタウェイ

1970年代洋画
05 /06 2014

銀行強盗夫婦のお話です。
94年にリメイクされておりますが72年のオリジナルの方をおススメします。
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・スティーブ・マックイーン、ガンアクションも上手い下手があるとわかる俳優なのでは?
ブルース・リー、截拳道(ジークンドー)なる流派を立ち上げた武道家で門下生には既にスターだったジェームズ・コバーン、スティーブ・マックイーンもいたとのこと、ゲッタウェイ、そのスティーブ・マックイーンの代表作の一つです。
私が最も好きな映画監督サム・ペキンパーの代表作でもあります。サム・ペキンパー監督の映画は全て観ましたが最も一般受けするのはこのゲッタウェイだと思います。事実興行面ではペキンパー作品でベストだったようで、ペキンパー監督自身はこの映画はあまりお気に入りでは無かったようですが発言力のあるスター、マックイーンの存在がペキンパー監督の強すぎるクセを抑える働きをしたのかもしれません。
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また北斗の拳から、ガンアクションというとこのページのケンシロウのように思う人も少なくなさそう。
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しかしスティーブ・マックイーンのガンさばきは隙が無く絵になります。
コルトガバメントのハンマーを戻す動きも様になっております・・・練習すれば誰でも出来る?しかし数多くの映画で銃は扱われておりますがスティーブ・マックイーンくらい銃を扱う姿が様になっている俳優、なかなか名前が出てきません。銃を体の一部に、というのは思ったよりも難しいのかも。

この時点からガンさばきが他の俳優と一線を画している感が、荒野の七人のマックイーン、他はやりそうでやらないシングルアクションリボルバーの両手撃ちが印象に残ります。
ガンさばきと軽快な動きで主演のユル・ブリンナーを食ってしまっております。
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大脱走から、ドイツ兵から奪ったルガーピストルを構えるマックイーン、撃ちはしませんが「この人の銃は当たる」という雰囲気は隠しておりません。
この人位になると使う銃にも注文をつけそうです(戦争モノですと史実がありますので制限はありますが)動きが良い分あまり大きい人では無かったという話なのでクリント・イーストウッドみたいにS&W、M29とかの大型リボルバー使用という話はNGになりそうです。
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ダーティーハリーの拳銃はM29というのを知ったのはこのジャンプの超長期連載漫画を読んで、何となくですが作者は同年代の刑事映画だとフレンチ・コネクションの方が好きそうな気がします。しかし少年漫画なのでビジュアルにインパクトが欲しい・・・となるとダーティーハリーの方に、という流れ?
ドーベルマン刑事も主人公が使う拳銃がM29ではモロパクすぎるのでスタームルガー・ブラックホークにしたのかも(あの銃はかっこ悪い!)
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コルト・ガバメント、同じくサム・ペキンパー監督の西部劇「ワイルドバンチ」の主役パイク一味もこの拳銃を使います、そういえば「ガルシアの首」も・・・自動拳銃の代名詞的存在なので登場させないのも難しい、とはいえペキンパー監督のお気に入りだった?他だとのっぺりしすぎてイマイチと感じてしまうのですがペキンパー作品だと主役の小道具にふさわしいと感じてしまいます。
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ゲッタウェイに戻ってアリ・マッグロー、役はマックイーン演じるドク・マッコイの妻キャロル、ある愛の詩では悲劇のヒロインでしたがこの映画では小型拳銃をぶっ放して旦那を助ける犯罪者役に。
銃の扱いはマックイーンのレッスンを受けたとのこと、この映画を切欠にホントに夫婦になったようです。
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敵役ルディ、演じるのはアル・レッティエリ、名作「ゴッドファーザー」でも敵役ソロッツオを演じております。この映画では「ゴッドファーザー」よりも粗暴さを前面に出している印象を受けます、当方94年のリメイクも観ましたが敵役もオリジナルに比べると落ちている感が。
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駅でキャロルはコインロッカーの鍵のすり替えというシンプルな手口に引っかかり50万ドルを奪われ・・・序盤の銀行強盗のシーンもそうですが昔の傑作映画はありそうなトラブルとかイレギュラーを話に組み込むのが上手です、ケチな手口しか使えない凡人でもコツコツ悪事を働いていれば・・・とにかくこの件を切欠にドクの面が警察当局に伝わってしまい行動が難しくなります。この置き引き役も「ゴッドファーザー」に出演しております、役はドン・マイケル直属の殺し屋アル・ネリで「出番は少ないけど何気に重要な役どころ」という俳優だったのか?
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冒頭、刑務所から出所したドクが川辺を訪れるシーン
ペキンパー映画、銃撃戦そのものだけでなく合間のドラマの描写も味わいがあります。
力強く荒っぽいアクションと「わびさび」が共存しているというのか?
サム・ペキンパー、ホームのアメリカより欧日の方が評価する人が多いという話が。
少し陰りを感じる作風が純アメリカ人には受けないのかも。
とはいえこのゲッタウェイはラストシーンも何か爽やかな余韻が、最後の農夫の爺さんとの交渉が良いです。
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ただ逃げるのではなく最後にカタギの老人に幸運をもたらす、というのが良いのでしょう。
車が道の彼方に去っていきエンドロールが流れます、このエンドロールの終わりに音楽が暗転するのが二人の先行きを暗示しているという話もありますが。
現実でも夫婦になったマックイーン&マッグローがそれほど長続きしなかったのはこの映画の暗示にかかっていたのかも?

最後におカネの話で、この映画でよく話す50万ドル、今の日本だと5100万円、3万ドルは306万円、大金ではありますがピンときません。1972年の話なので止むを得ないか?2年程前には1ドル80円を超える円高でさらに円高という輩も多数見受けられました、仮に2~3年前に戻って1ドル78円だと3900万円、234万円・・・。

1972年、1ドル何円だったのだろう?1971年の夏に1ドル360円の固定相場が終わって当時は1ドル大体300円くらいで推移していたようで
そうすると1億5000万円、900万円に・・・1972年当時なら日本でもさらに大金でしょう。

50万ドルを当時日本に持ち込めたとしたら円に替えてひっそりしているのが一番だったかも・・・今の円安は一時的なモノでまた1ドル80、70、60円・・・となっていくのであれば死ぬまで大丈夫?しかし40年以上の歳月とバブル発生、そしてその後の長期低迷があるので「ひっそりする」のも不可能でしょうが「ひっそりしているのは悪くない選択肢」これではドラマにならないな・・・日本映画がイマイチな原因もここにある?という飛躍しすぎの話で〆てみます。
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団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
ご感想などあればコメントも歓迎しております。