ワイルドバンチ

1960年代洋画
05 /24 2014
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・平和、この映画の禁酒同盟のパレードのようにあっけなく崩壊したりして・・・
原発事故、集団的自衛権の見直しなどキナ臭い話も増えておりますが
2010年代半ばの日本はデフレで安定した社会です。
平和で安定は結構なのですがデフレは平和で安定の副作用なのかも?と当方は考えたりします。
デフレなら現預金さえあれば安心!ということで消費の削減、「稼ぐ」方は・・・「勤める」は自分に決定権が無いので厳しいのですが「事業」は最終的には損したという展開が多くなるはずなので積極展開を避ける、あるいは始めから何もしない。
これが積み重なって「勤める」が減ってくるので困る人が増える・・・デフレで良いなんていう政治家がいたらお目にかかりたいというのが私のささやかな願いです。
しかしデフレだからこそ日本人の美徳である勤勉と(特に)忍耐が報われるという一面もある気がします。
平和と安定を保ちつつデフレ脱却・・・ちょっと厳しいのでは?
デフレが終わるとき⇒平和と安定も壊れる・・・当方映画「ワイルドバンチ」の冒頭の銃撃戦を連想してしまいます。

サム・ペキンパー監督作品のみならず西部劇、そしてアウトロー映画の最高傑作との呼び声もある作品、個人的には一番のお気に入り映画です。
メキシコ内乱下の米墨国境を舞台にアウトロー達の戦いと最期を描いた内容です。
20世紀初頭、1913年のテキサス州、「何年」という話は映画の中ではしておりません、冒頭の禁酒同盟の演説会、アグア・ベルデで自動車を見た時のワイルドバンチ一行の会話で大体の年代が分かるということか。
夕陽のギャングたちみたいにバイク・自動車があっさり出てくると時代設定は第一次大戦後?という印象を与えそうです。
今となっては1910年代の現実はわかりませんがアメリカ西部、メキシコまで自動車がありふれているというのは考えにくいのでは?
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このシーンの会話も印象に残りました。今では世界のどこでも自動車の無い風景を探す方が難しそうです。

パイク(ウィリアム・ホールデン)率いる強盗団ワイルドバンチは
鉄道会社の事務所を襲撃し、袋詰めにされた銀貨?を強奪します、しかしそれは鉄道会社がワイルドバンチを一網打尽にするための罠でした。
待ち伏せしていた賞金稼ぎ達と禁酒同盟のパレードを巻き込みながら激しい銃撃戦になります。
パイクは多数の仲間を失いながらも逃亡に成功、生き残った仲間と取り分を分けるため奪ってきた袋を開け中身を広げます。
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袋からは無地の銀色の輪が、“銀の輪?”というテクター(ベン・ジョンソン)、しかし罠なのでそれは銀などでは無く・・・
夕陽のギャングたちでも似たような話をしましたが仮にこの金属の輪っかが銀製だとしても銀は2010年代中盤の現代日本では1㎏8万円に満たない額です。今の日本では(そもそも銃は禁止ですが)弾代も出ないのでは?

ともかく命懸けの戦いが無に帰したことに落胆するパイク一味、パイクは鉄道会社が使っている賞金稼ぎの中にかつての仲間ソーントン(ロバート・ライアン)がいた事を語るのでした。
話の触りはこんな感じです。

サム・ペキンパー監督の最高傑作、映画史に残る銃撃戦、といっても若いイケメン俳優は全く出てこない、というよりこんな汚いオヤジどこから連れてきた?という感じのキャストですので映画に華やかさを求める人は辛いかも。
漫画北斗の拳のコンビニコミックを眺めていると映画紹介(当然硬派アクション中心)というのをやってまして一発目がこの映画でした。
作品のチョイスと記事はライターでしょうがこの映画の製作年代・作風からして北斗の拳などの原作を作った武論尊さん辺りも結構影響を受けているのでは、と思ったりしました。
20世紀初頭という時代設定は有名どころだとタイタニックとかゴッドファーザーPARTⅡの若き日のビトー(ロバート・デ・ニーロ)のパートでしょうか。タイタニックが出来る時代に西部劇?といってもこの2作品もさり気無く馬車が出てきたりします。
今の日本だと想像出来ませんが当時だと地域差も大きかったのかもしれません。
1969年製作の1910年代が舞台の映画、娯楽というより歴史のお勉強かも?

この作品、CGなどがない時代のせいか良い意味で画が重い気がします。
だから昔の方が良かった、というのではなく本物は残る、そしてその本物はごく僅か、手当り次第に見るのであれば
昔より現代のドラマや映画の方が面白いと思います。
大分前に見た衛星放送、アメリカ映画ベスト100、という感じの番組だったと思います、
そのベスト100に「ワイルドバンチ」もランクインしておりまして映画監督としても名高い
クリント・イーストウッド氏がこの映画の演出について語っておりました。
イーストウッド氏も称賛していたスローモーションの使い方の巧みさ、当時はこのスローモーションをみんな真似たという話も
近年だとマトリックスみたいな感じだったのでしょうか。これにしても10年以上前になりますが。
あとは現実のメキシコ内乱よりもこの映画で使った弾薬の方が多いという文章も目にした事があります。
ちょっと信じられませんが21世紀の今ですら製品を新興国へ売り込みという話も有る位です、辺境の戦闘というのはそれ位だったのかも。
ワイルドバンチ、リメイクの話も浮かんでは消え、といった話もあるようで、しかし監督の才覚は置いておいて
銃、建物、ロケ地、そして「観客」に受ける俳優・俳優にマッチした物語は?・・・今から作ろうとしても劣化コピーになる公算が大きい気が。

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米軍から強奪した銃器の中に当時の最先端兵器、マシンガンが。これを見た瞬間オチがわかってしまいそうですが・・・私の場合それでもラストは圧倒されてしまいました。あのラストを見ずに映画の銃撃戦を語るのはいかがなものかと思います。
今の技術なら簡単に再現できる?ストーリー運び、演出、撮影、派手にぶっ放せば良いというものではないので難しいのでしょう。
細かい話でこのモデルは1917年のモノでこの映画より少し先という指摘も
しかし日露戦争の時点でガス圧式機関銃が使われていたそうですしそれを間違いと取り立てるのは揚げ足取りというもので野暮なのでは。
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散っていく端役が印象に残ります、パイクの指示を真に受けて取り残されるマヌケな青年クレイジー・リー(ボー・ホプキンス)、この俳優ゲッタウェイでもヘマをやらかす役どころで登場。
ムリに争う必要も無いとは思いますが長期の平和(といってもビジネスに没頭しているのかさせられているのか国民に余裕はありませんが)に慣れきっている日本、
・アメリカに付いていく⇒どこかで敵陣に一人取り残される、この映画のクレイジー・リーみたいに・・・
・平和は永遠に続く前提で行動⇒どこかで戦いに無防備のまま巻き込まれる、この映画の禁酒同盟のように・・・

安倍政権だと前者を選択しているように見受けられます、日本、人に例えると「マジメだけど地頭が良くないし腕っぷしも今一つ」(私だけ?)「努力して学力だけでもなんとか・・・」という感じなので大人しくしておいた方が良いと思うのですが「食う」に直接関係ないハイテク企業だらけになった今そうもいってられないでしょうし・・・
後者よりはマシと戦いに備えておくしかないか?
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武器を強奪しにきたマパッチの軍勢、しかしパイクの馬車にはダイナマイト、そしてマシンガンが・・・
撃ち合いになればマパッチ側にも多数の死傷者が出るのは必至という状況に。
緊張に耐えきれなくなった兵の一人が思わず発砲してしまい・・・
ソーントン率いる追跡団の一人が誤って米軍に発砲という件も
実際撃ち合いになると主人公ではなくこういうミスをやらかす端役が関の山なのでしょう。
パイク・ダッチ・ゴーチ兄弟の四人のように散れるなら銃撃戦も悪くないと思いますが
ミスをやらかす端役、エンジェル・・・
銃撃戦まで漕ぎつけてもプライベート・ライアンのノルマンディー上陸作戦みたいになるのがオチでしょうから
やっぱり戦争には巻き込まれたくないな、と平和を祈って〆にします。
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団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
ご感想などあればコメントも歓迎しております。