黄金

1950年代以前
06 /07 2014
・権力・暴力・事業欲・そして自分自身、とにかく蓄財は難しい?
一昨日保険の満期金を定額貯金に預け替え
デフレ脱却、物価上昇との報もありますが金利はそのままです。
カネがあっても金利が付かないので働く、カネが無ければ問答無用で働く
現金の需要は無限大、そして国民の資産のかなりの部分が国債になってしまった今金利をあげるわけにはいかないのと
国民性もありデフレが続くような気がするのですが。
金利があがる(債券価格下落)、ありえないとは言いませんがそうなると即戦争のような気が・・・集団的自衛権というのはそのための準備?
という話はこれくらいにして
「なぜ働くのだろう?」「とにかくカネを貯め込む」はダメなのか?という疑問に対していい教訓を提示していると思った映画について、1948年の映画「黄金」です。

・これだけ古い映画を見たきっかけは
2011年の冬でしょうか、何気に漫画誌ビッグコミックスピリッツを開くと
「特製小判プレゼント」というページが
本当に開いて一発目でした、いつも金(ゴールド)の事ばかり考えているせいか?
土竜の唄を連載している漫画家の高橋のぼる 先生が登場しており手には200gの
ゴールドバーが、「200gか、まだまだだな」と勝った気持ちになったのを覚えております。
全国誌に写真を出す以上沢山の金を持っているとバレるのはマズイ、わざと小さ目の金を出すことに
したのでは・・・とも考えたりしましたが。
そこで高橋のぼる先生が映画「黄金」を勧めておりゲン担ぎの意味を込めて見てみることに
金信者なのでやはり押さえておくべきかな、というのもありました。

1948年の作品ということで版権切れなのか500円DVDでもあるようです
レンタルで探すのはやめて書店で購入しました。
格安DVDもこういう感じで需要があるのかもしれません。
開封して盤をプレーヤーにセット、
文章にするのは難しいですが予想通りの音楽とオープニングタイトルです。
当時の映画はオープニングの雛形があったとか?
当然白黒映画です。舞台は1920年代中盤のメキシコ
アメリカから流れてきた貧しい中年男ダブス(ハンフリー・ボガード)は
経験豊富な山師と言うハワード、そして若いカーティンの3人でシエラ・マドレの山中へ
金を掘りに行くことに。
原題もThe Treasure of the Sierra Madreです。
ハワードは本物の山師で一行はまとまった量の金を採掘することに成功します。
しかし金を目にしたダブスは猜疑心の塊のような男になってしまい
「裏切られる前に裏切れ」とばかりに金の独り占めを狙うのでした・・・

・どの仕事も実はこういうオチになっているのでは?と思った。
ハンフリー・ボガードは現在でも有名ですがこの映画の軸になっているのはハワード(ウォルター・ヒューストン)
のような感を受けました。この映画でアカデミー助演男優賞も貰ったようです。
ハワードはうらぶれた安宿にいたのはなぜ?という位能力の高い男なのですがその答えは登場時に
「上手く行った時点で止めりゃいいんだがどうしてもそれが出来なかった」という趣旨のセリフが
政府・大企業に目を付けられないうちにと頑張る主人公一行、
金採掘が軌道に乗ってから仲間入りを希望する人物
当然登場の山賊一味、そして身内でも裏切りを狙う人間が出てしまい・・・
何か世の中の縮図のような気がします、金採りというシンプルな話なので人間の性が表現しやすかったのかもしれません。

・演出も変わってくるものなのでしょう
猜疑心に取りつかれ仲間のカーティンを撃ったダブス、翌朝死体を確認しに行きますがそこにカーティンの姿はありません
再び疑心暗鬼に陥るダブス、しかし無理矢理自分を安心させて街へ向けて出発するのでした・・・このシーンが印象的でした、当方人を撃ったり刺したり
したことはありませんがダブス=ハンフリー・ボガードの猜疑心に満ちた悪役ぶり、私も思い当たる節がありダブスと自分を重ね合わせてしまいました
有名俳優とはいえ猜疑心に満ちた小悪党が金を独り占めしてメデタシメデタシ、となるはずはなく
街がもうすぐ、というところで山賊ゴールデンハットの手にかかり命を落とします。
そしてゴールデンハットもダブスから奪ったロバから足が付いてしまい捕えられて銃殺刑に
このロバから足が付く、というのは明日に向かって撃て!のラストでも同じようなシーンがあり元ネタはコレ?とも。
ダブスは鉈で一撃、ゴールデンハットは銃殺ですがどちらも命中する瞬間のカット、そして流血描写というのはありません
終戦直後は映画でそういうカットを入れるのはタブーだったのかもしれません。
金の描写など白黒+昔の映画ゆえのわかりにくさや迫力不足は否めませんが演出の変化を見てみるのも面白いのでは。
金の事を知らないゴールデンハットはダブスの荷物を捨ててしまっており
砂金はメキシコの嵐で吹き飛ばされてしまいます
生き残ったハワードとカーティンも冒険が無に帰ったことを知ります、
ハワードの一言で落胆するのを通り越して笑う2人、このシーンはワイルドバンチの序盤、座金を掴まされた一行を連想しました。
ハワードは子供を助けた事で神扱いされている村に留まることに
カーティンは途中参戦で命を落としたコーディの農園を訪ねてみる、ということになり
希望的な終わり方をします。
ある程度の連携は必要、金より事業、というアメリカ人の人生観も表現しているのかもしれません。
いつからかは分かりませんが日本人もアメリカ人を無理して真似ているような気が・・・
やっぱり第二次大戦後からでしょうか。私の思い過ごしの可能性大とは思いますが。
蓄財は不健全、貯め込まずに事業を行いなさい
-それがアメリカ人の罠なのでは・・・
金も下げているじゃないか(米ドル建ての中期スパン)
-欧米金融機関が自分たちの特権を守るために米ドルを防衛しているに違いない
・・・といった感じで私もすでに猜疑心の塊へ

といっても金(商品)下落、株・不動産上昇でも生活コスト上昇と過重労働に押し潰される可能性も少なくないと思います。
今の日本・韓国が好例かも?
現在ブラジルで行われているW杯抗議デモ、このあたりのカラクリに気づいているのかもしれません。
山賊ゴールデンハット一味が銃殺されようとしているシーン
一味は穴掘りをさせられております、正しく自分の墓穴を掘っているわけです。
これも印象に残ったシーンでした。
ある程度の所まで豊かになるとそれ以上過剰に働くのは大きい目でみれば「自分の墓穴を掘っている」
という面もあるのかも、「上手く行った時点で止めりゃいいんだがどうしてもそれが出来なかった」ここに帰ってくるのかもしれません。
しかし現在カネがあっても安定利回りが計算できないので皆せっせと働くということになってしまう・・・。
どうしても働く、最後は戦争になりそうな気が・・・。

ちなみに懸賞の方はハズレでした。

ダブスのキャラクター、この映画のショーン・ビーン演ずるボロミアを思い出したりもしました。
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団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
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