花の慶次 -雲のかなたに-

一般
02 /14 2015
前回の話の最後に出した原哲夫先生の代表作の話です。

当方所有しているのは完全版です、こちらは全巻保有。北斗の拳と同じく相当込み入った絵ですのでジャンプコミックより大判サイズの方が良いのでは?
それにしても週刊連載でこの画面・・・腕利きアシスタント+脚本担当もいたとはいえ脚本があるから時間がかかるみたいな事もありそうですし。
出自ははっきりしませんが原先生、スケジュールが厳しくなり過ぎたので花の慶次の連載中盤から描き込み量を減らした、との記事を目にしたことが、その結果概ね「読みやすくなった」と好評を得た、とのこと。
当方も絵に関しては序盤は「濃すぎ」途中から「北斗の拳の中盤のような魅力が戻ってきた」という感想です。
人の感じることは概ね同じということか?
絵で言ったら北斗の拳ゴッドランド編あたりでもう充分すぎるのですが。今の絵だったらあの辺りの方が・・・それが叶わぬ願いなのでしょう。

・北斗の拳と組み合わせて脳内補完するのはどうでしょう?
北斗の拳と同様この作品で別カテゴリを作っても良い位の作品と思いますが小説原作というのもあり
話がまとまりすぎてそこまでネタが出てこない、というのが正直なところです。

原作小説の方はオジサンになってから読みました、
慶次と捨丸、原先生の絵以外の姿をイメージすることができませんでした。
戦闘の描写で「恐慌」という単語を使うのが印象に残ります。
こちらの方は話の終盤慶次の加齢についての記述もあります
慶次、話の始まりの時点で経験ある武士という設定なので
漫画の方も最終盤は年食ったかな?という感じにした方がより効果的だったかも?
当時の原先生といえど難しそうですが読者の欲は無限ということで。

小説の方が前半淡々と進む分後半盛り上がるという感じに、漫画の方はその逆になった感が。
前半は漫画版、後半は小説版に軍配を上げたいと思います、全編通してだと終わりよければすべて良しで・・・しかし当方は原先生の絵で漫画版に一票を投じます。どちらが良いか、ではなくエピソードの組み替え・改変などを楽しむのも良いのではないでしょうか。

変態北斗の拳ファンらしく女性キャラの話を。花の慶次、チクビが堂々、というシーンは一コマも無いのですが
艶っぽいシーンは少なくありません。
花の慶次 蛍
漫画のオリジナルキャラくノ一蛍、チクビは出さないとはいえこのセリフとシチュエーション、少年誌でアリなのだろうか?
悲劇のヒロイン、肩の烙印といいマミヤを意識しているかも?北斗の拳の時は少年誌というのもありケンシロウはマミヤに手を出せなかったが・・・(これも少年誌ですが)みたいなのをこのセリフに込めていたりして。
あとこのエピソードを始め慶次に大恥をかかされたりコテンパンにやられる加賀忍群の棟梁・四井主馬、小説では切れ者です。小説のままの役どころだと中年太りのオッサンではなくレイ初登場時のような怖いイケメンになっているかも・・・

くノ一蛍がマミヤを意識?原作がいるから別物では?
漫画、同じ作家のモノを読んでいるとホントに原作・脚本担当がいるのかな?という感じで既視感を感じることが
あまりウケなかったようですがサイバーブルーは途中から「北斗の拳の別案の話を描いているのでは?」という感じに
劇画からアニメチックに飛んでしまいますが矢吹健太郎先生の迷い猫オーバーラン!はとらぶるのダイジェスト版みたいだし・・・
脚本の方が絵師に合わせて話を作っている面もあるのかも。
ホントに原作・脚本担当がいるのかな?とはいえ原先生のソロ作品「猛き龍星」は面白くなかった・・・
美味しんぼのハンバーガーの話を読んで「猛き龍星」絵が下手な方が読めるかも?と思ったりもしましたが。

あと「北斗」チックな展開といえば琉球編でしょう
琉球編は丸々漫画オリジナル、というより小説の朝鮮編と差し替えとなっております。
顔はシン、体はラオウという趣の難敵、カルロスが登場
花の慶次 カルロス
イスパニア(スペイン)の宣教師で琉球の格闘技「手(てい)」の達人、
その実力の前に流石の慶次も劣勢に・・・
加えて直近のイスラム国を連想させる狂信者、カルロスの目的は・・・
キリスト教(はっきり書いていないが切支丹の教えとなっているので)を広め朝鮮・日本をイスパニアの植民地へ・・・
という壮大な話に。
しかしいつの間にかカルロスの目的は利沙(リサ)なる女性という北斗の拳みたいな話になります。
風呂敷を広げ過ぎたのもあるのか脚本担当が原先生の絵や北斗の拳のイメージに引っ張られているのか?

宗教ネタは当時から好きなので狂信者キャラで行って欲しかったというのもありますが
マニアックだし話も史実にある程度合わせた上でケリを付けるのが難しいでしょうな。

カルロスと慶次の決着は・・・肩すかしの気もしますが当方は好きです。
サム・ペキンパーD・フィンチャーのセブン、ゲーム、ファイトクラブの3作品
ユージュアル・サスペクツ、オープン・ユア・アイズ・・・当方映画も「えっ」となる展開が好きだったりします。
原作は別とはいえ原先生は相当な映画マニアらしいので洋画を思わせる意外な展開を?というのもあったとか?

花の慶次 遊郭の女
エロではないのですが女キャラで一番ドキッとしたカットを紹介して〆ます
役名も無い遊郭の女ですが和風美女を完璧に描いております。
次のページの和服越しのお尻の描写、捨丸の行動に「こうなるよな」と思う人は多いでしょう。
「美女キャラがキレイだけど顔が皆同じ」みたいな声が届いていて「素人がほざくな」となっていたのかも?
北斗の拳の中盤以降は美女の描き分けも完璧なんですよね。
お色気メインの短編を一本やってほしかったな・・・
しかし原先生“花の慶次完全版一巻末”のインタビューで「主人公のキャラクターに惚れていなければ1ページたりとも描くことはできない
とおっしゃっているのでダメだったでしょう。
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団哲夫

ひっそり生活しつつ
漫画等で小銭稼ぎをしよう
とデジ絵に取り組んでるオッサンです。
リアル「俺はまだ本気出してないだけ」?
それとも…
好きな映画は60~70年代名作洋画
好きな漫画は北斗の拳、シティーハンター、とらぶる
そして成年漫画家のホムンクルス先生
ゲームはファイアーエムブレム、アマガミ・・・
とカオスな取り合わせです。
記事の振れ幅が激しく付き合いづらいかと思いますが
ご感想などあればコメントも歓迎しております。